FC2ブログ

アラフィフリーマンのビジネス書評

 ビジネス書を中心に、要点とツッコミを書いてます。

ホーム > アーカイブ - 2012年08月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

生きる悪知恵 (西原 理恵子著)



生きる悪知恵 [ 西原理恵子 ]

アドバイスが頭にこびりついて離れない強烈な人生指南書


 「まあじゃん放浪記」「ぼくんち」「毎日かあさん」など、多数の著書で知られる漫画家の西原理恵子さんの人生指南書です。

 生きるって、みっともないことだし、みっともなくていい。あの手この手で、どうにかして生き残ったものが勝ち。そのためにはついていいウソがある。

 という考えに基づき、各方面から集められた60の人生相談に西原さんが回答しています。
 
 寄せられている人生相談はたとえば
 
 【仕事編】
 ・70社受けてもダメ。出口の見えない就活に疲れ果てました。
 ・どう考えても向いてない部署に異動になってしまいました。
 ・陽気すぎて迷惑な常連客への対処法を教えて下さい。
 【家庭編】
 ・結婚して5年、妻がぶくぶく太っていきます。
 ・夫が脱サラして田舎暮らしをしたいと言い出しました。
 【男と女編】
 ・彼女のアソコが臭いんです。はっきり言うべきでしょうか。
 ・20歳以上も年下の部下の女性を好きになってしまいました。
 ・元カレと結婚した友達を祝福できない
 【性格編】
 ・最近、涙もろくて困るんです・・・
 ・女子高育ちで男性がどうしても苦手です。
 ・よく、「お前は空気が読めない」と言われるのですが・・・
 ・頼まれるとイヤと言えない自分がイヤ
 【トラブル編】
 ・離婚して別れた息子に会わせてもらえません
 ・小銭を借りては返さない同僚に困っています
 
 
 西原さんは元ヤンキーで、麻雀やパチンコのギャンブル仲間など、かなりのツワモノと親交があります。そうしたひとたちの凄すぎる経験談や処世術をもとに、ズバズバと悩みに答えていきます。
 
 たとえば陽気すぎて迷惑な常連客への対処法を教えて下さいに対しては
 
  酔っぱらいなんて迷惑なものなんだから、それを見てるだけで「困った」って、店主としてどうなのよ。
  スナック行って勉強してごらん。
  
   ほらほら、飲み過ぎダメよ。ごほうびあげるから
 
  って、70くらいのママがパンツ見せて黙らせるとか 

   
 元カレと結婚した友達を祝福できないに関連して
 
  それで30過ぎた知人が刃傷沙汰になったこともある。運が悪かったのは包丁が2本あったことで、「一本は押さえたんだけど、もう一本で刺された」って。

 こんなすごいエピソードのてんこ盛り。
 
 
  どう考えても向いてない部署に異動になってしまいましたの中ではこんな話も
  
  私がよく行くホルモン屋「わ」の大将は、野球部で死ぬほどきつい訓練したことが下地になってる。やっぱり甲子園まで行った人は半端じゃない。「向いてない」とか「できない」とか絶対言わないもん。

 自分の甘さを反省させられます。



男と女編ではこんな一節も

 前にオーケストラの人としゃべってたら、「いやあ、ウチ不倫率高くて」って言ってたけど、それは音を合わせてるんだから、しょうがねえよなっていう

 この後の文章は、とてもブログに載せられません(汗)


 
 僕もこれまでいろんなビジネス書を読んできましたが、読んだあとに
 
  あの本にはいったい何が書いてあったんだろう?
  
 って思い出せない本ばかりです。それに比べたら、この本のインパクトは強烈。すごすぎます。
 
 一度読んだら、頭にこびりついて離れません。
 
 

 西原理恵子さんのこの世で一番大切な「カネ」の話もとても良い本です。本当に泣けます。


 
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

スポンサーサイト
[ 2012/08/27 00:17 ] 人生論 | TB(0) | CM(1)

伝える力 (池上 彰著)



伝える力 [ 池上彰 ]

伝える力を向上させる心構えと勉強法


 元NHKアナウンサー、現在はフリージャーナリストの池上 彰さんの著書です。

 内容は


・謙虚になり、人の意見を素直に受け入れることで文章力やコミュニケーション力を向上させることができる。

・相手を引き付けるために、たとえば出だし(つかみ)を工夫する。

・円滑なコミュニケーションのために、相手の感情を考慮する。叱るときは一対一で、褒めるときは皆の前で等。

・文章力をつけるために、他の人の文章を読んだり、ブログを書く。自分が文章を書くときは、もうひとりの自分に文章を第三者的にチェックさせる。



 上の4つはどちらかというと、抽象的で心構えを含んだ内容。

 そしてこの後の


・使わないほうが良い表現や言葉など

・上質のインプットをする。文章術の本を読むより、小説を読むのがおすすめ。


では具体的なやり方が述べられています。


・「そして」「それから」といった接続詞をなるべく使わない。多用すると子供が書いたような幼稚な文章になる。

・必要のないところで順接の「が」を使わない。


 ○ 今月は売上目標に到達しなかったが、来月は達成する。
 × 彼は仕事ができるが、スポーツもできる。
   → 文章の前後に関係はない。ここはたとえば「彼は仕事ができるし、スポーツもできる」と書くのが適切。


 池上さんは11年もの間、NHKの「週刊こどもニュース」にお父さん役で出演し、むすかしい経済や政治の話をわかりやすく説明していました。私は番組を見るたびに、その「伝える力」に感心したものです。この本もひじょうにわかりやすく書かれています。

 しかし、中には他の本で書かれている内容もちらほら。他の誰かが書いている文章術やコミュニケーション術ではなく、週刊こどもニュースで、こんな事例をこんなふうに説明したとか、こうすれば子供にも伝わる説明ができるといった事例や方法を中心にしても良かったのでは。





 

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

[ 2012/08/19 20:06 ] 仕事術 | TB(0) | CM(0)

ビジネス書大バカ事典 (勢古浩爾 せこ こうじ著)



ビジネス書大バカ事典 [ 勢古浩爾 ]

ビジネス書の読者が望む「成功」の本質と、それにつけ込む作家の構図を明らかに


 ”日本を滅ぼす「自分バカ」”など、多数の著書で知られる勢古浩爾さんの著書です。


 ビジネス書を読む人の動機は、露骨に言えば自分のためだけにお金を儲けること

 本屋に出かけると、それにつけ込むように、

 だれでも、あなたも、お金持ちになれる

 と書かれた本が並んでいる。

 そして、ここに書かれていることは本当かも、と魔が差して買ってしまう。


 筆者はこうしたビジネス書を、いかがわしいビジネス書「もどき」と呼び、その作家を「もどき」作家と呼んでます。


 本書は

 はじめに本田健、斎藤一人、勝間和代といった著者のビジネス書の珍妙さを説明し、

 そのあとに、松下幸之助氏のような日本を代表する経営者の自伝を取り上げ、そのすばらしさ、まともさを説明する。


 という対比で「もどき」の「もどき」ぶりを際立たせています。


「もどき」作家として槍玉にあげられているのは

 本田健
 石井裕之
 苫米地英人
 神田昌典
 勝間和代
 本田直之
 斎藤一人

といった、大御所の方々。

しかも、結構ばっさりと切り捨ててます。たとえば本田健氏のユダヤ人大富豪の教え


 はっきりいってこの物語の結構は、ナポレオン・ヒルが鉄鋼王カーネギーから成功哲学を聞いて書き上げたという『思考は現実化する』のパクリである。断定しておく。


 斎藤一人氏の人生が全部うまくいく話

 「仕事を大成功させたいし、ツキにも恵まれたい(中略)」。それで、そのために必要なことはただ一点「感謝」なんだ、というのである。もうあからさまである。完全無欠のインチキである。



 ちょっと違うんじゃないのと思える箇所もありますが、ここまで言い切るのはすごい。

 ただ、説明が長くて読むのがいやになる部分も。たとえば苫米地英人氏の頭の回転が50倍速くなる脳の作り方の書評は9ページもあります。

 あと、日本を代表する経営者のひとりに、日本電産創業者の永守重信氏をあげているのもいただけない。この日本電産という会社、有名なブラック企業です。


 とはいえ、ビジネス書の読者が望む「成功」の本質と、それにつけ込む作家の構図を明らかにしたのは一つの功績と考えます。



お買い上げ、ありがとうございます♪


 

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村



[ 2012/08/14 19:41 ] 教養・ノウハウ | TB(0) | CM(0)

一瞬で自分を変える法 (アンソニー・ロビンズ著)



一瞬で自分を変える法/アンソニー・ロビンズ/本田健

あなたの能力を最大限に引き出すNLPのテクニックを、豊富な実例とともに紹介


 世界ナンバーワン・カリスマコーチとして活躍するアンソニー・ロビンズ氏の著書、Unlimited Powerの邦訳です。訳者はユダヤ人大富豪の教えなどの著者である本田 健さん。


 ほかの自己啓発書と同様に

 ・知識をつけるだけでなく、行動すること
 ・行動によりどんな結果が出ても、失敗したとは思わないこと
 ・コミュニケーション力をつけ、他の人を動かすこと


が大切と説いています。


 本書のユニークなところは、それを実現するためにNLPを用いた方法を紹介していることです。

・モデリング:
 自分の求めている結果をすでに出している成功者を見つけ、手本にする。
 参考: http://www.nlpjapan.co.jp/000017.html

・スイッシューパターン:
 私たちの人生は、自分なりの解釈で成り立ったもので、ありのままの人生ではない。欲求不満も、憂鬱も、高揚感も、特定の心理的イメージや音、動作によって作り出されるプロセスである。能力が発揮できない状態を作っているネガティブなイメージを、スイッシュパターンにより、能力が発揮できる新しいイメージに瞬時に切り替える。
 参考: http://11nlp.com/2007/05/nlp_86.html

・ミラーリング:
 相手とのラポール(信頼関係)をすばやく築くために、相手との間に共通点をつくり、警戒心を解く。その最も有効な手段は相手の外見を真似ること。相手と呼吸、姿勢、声音、身振りを同調させる。
 参考: http://www.nlp.co.jp/000048.php

リフレーミング:
 同じ経験であっても、イメージや認識の仕方で、精神状態や行動を一気に変える。
 参考: http://www.nlp.vc/nlp/reflaming.html

アンカリング:
 特定のきっかけによって、いつでも決まった反応が起こるような条件付けをすることで、いつでも確実に能力を発揮できるようにする。
 参考: http://www.nlp.co.jp/000021.php


 こうした方法をどう活用するのかが、豊富な具体例を交えて解説されていて、非常に読み応えのある本になってます。


 ところでこの本を読んで、内容がジェームス・スキナー氏の成功の9ステップに酷似していることに気づきました。ジェームス・スキナー氏が、アンソニー・ロビンズ氏のアイデアを自分の成功の9ステップに取り込んでいるらしいのですが、これもモデリングなんでしょうか?^^;;



 
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

[ 2012/08/11 20:31 ] 自己啓発 | TB(0) | CM(0)

もしドラ (岩崎 夏海著)



もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

ドラッカーのマネジメントをどう応用したらよいか、わかりやすく解説してくれる良書



 アマゾンレビューでのあまりの酷評ぶりに、どうしても読む気がおきなかった「もしドラ

 ところが、僕がドラッカーの本を読んでることを知ってる友達が貸してくれたので、読んでみました

 あらすじは皆さんもよくご存知のとおり


 野球部のマネージャーになった女子高生「川島みなみ」が、マネージャーについて書かれている本を探して、まちがってドラッカーの「マネジメント」を購入してしまう

 そして、そこに書かれている組織管理の手法を、野球部に適用して自分のチームを甲子園に出場させるという物語。


 もしドラの種本となったマネジメントは、経営学の父と呼ばれるピーター・F・ドラッカーが1973年に表した組織経営についての本です。多くのビジネスマンが読んでいます。

 でも、この本はとても難しいです。はたして何人の人が内容を理解して実践しているでしょうか。

 というのも、この「マネジメント」、抽象的な経営や管理の指針しか書かれていません。

 つまり一般的なテンプレートです。読者は自分の組織について考察し、テンプレートの空欄を自分で埋めなくてはなりません。


 もしドラでみなみがやったのは、マネジメントに書かれている指針を野球部に当てはめ、テンプレートの空欄を埋めたことです。


 最初にみなみがぶつかったのは、顧客の定義


企業の目的と使命を定義するとき、出発点はひとつしかない。顧客である。顧客によって事業は定義される。したがって「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定義する上で、もっとも重要な問いである。やさしい問いではない。まして答えのわかりきった問いではない。

顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。



 ここでは、「顧客」、「顧客の満足」「企業の使命・目的」が空欄となります。

 この問いに答えるために、みなみは二年生の補欠選手の二階正義と議論して、以下の答えを導きます。

  野球部の顧客とは、学費を払ってくれる親、先生・学校、先生・学校にお金を払っている東京都、東京都に税金を収めている東京都民、野球部員自身
  顧客の満足とは、野球部のプレーを通じて感動すること
  野球部の目標(使命・目的)は、甲子園に行くこと。(甲子園出場を決めれば、野球部員も先生も親も皆、感動するから)



 マネジメントでは、マーケティングとイノベーションという言葉が頻繁に出てきます。

 これらについても、みなみはチームメイトや監督と議論し、野球部のマーケティング、イノベーションを導き出していきます。

企業の目的は、顧客の想像である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。

マーケティングは顧客からスタートする。すなわち現実、欲求、価値からスタートする。「我々の製品やサービスにできることはこれである」ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」という。



 みなみはマーケティングのために、聞き上手な夕紀(もう一人の野球部のマネージャー)に、野球部員の現実や要求や価値を聞き出してもらう。そして練習方法の改善などにつなげます。

 一方、イノベーションについては

したがって、(マーケティングと並ぶ)企業の第二の機能は、イノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。
イノベーションは組織の外にもたらす変化である。
既存のものは陳腐化すると仮定し、陳腐化したものを体系的、計画的に捨てることである。



 まず、みなみは

  イノベーションは組織の外、つまり野球部を取り巻く「高校野球界」にもたらす変化。
  古い常識を壊し、新しい野球を創造すること。


と考えます。

 つぎに「何を捨てるか」について、監督の加地に意見を求め、彼が「送りバント」と「ボール球を打たせる投球術」を時代遅れで弊害の多い戦略と考えていることを知ります。


 そこで「送りバント」と「ボール球を打たせる投球術」を捨てることで、「ノーバント・ノーボール作戦」という野球部の新しい戦い方の指針を打ち出します。


 他には、「専門家」「社会の問題に貢献」など、マネジメントに書かれている言葉を野球部の問題に当てはめ、次々と組織の問題を解決していく。

 そして最終的に甲子園出場を決め、野球部の目標を達成する。

という構成になっています。


 実際には、そううまく事が運ぶこともないし、野球の戦略も専門家から見たらあやしいところもあるでしょう。でも、この本にその点を突っ込んではいけません。


 本書のユニークなところは

 ・企業とは思えない野球部という組織にマネジメントを適用して、その汎用性を示したこと、
 ・マネジメントをどのように自分の組織に当てはめて活用したらよいか、そのヒントを教えてくれること


です。


 ドラッカーのマネジメントをどう応用したらよいか、わかりやすく解説してくれる良書です。







人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村



[ 2012/08/06 00:18 ] マネジメント | TB(0) | CM(0)
◇◆
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。