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仕事術 アラフィフリーマンのビジネス書評

 ビジネス書を中心に、要点とツッコミを書いてます。

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良い戦略、悪い戦略 (リチャード・P・ルメルト 著)



良い戦略、悪い戦略

良い戦略とはなにかを、悪い戦略との対比と豊富な具体例でわかりやすく説明



 戦略論と経営理論の世界的権威であるリチャード・P・ルメルト氏の著書です。

 ルメルト氏はコンサルタント、アドバイザー、教師、研究者として戦略に関わってきましたが、そこで失敗や苦労を重ねながら学んだことをもとに、この本を書いています。

 この本は、良い戦略悪い戦略の驚くべき違いを示し、良い戦略を立てる手助けをすることを目的としています。


 では、良い戦略とはどんな効果をもたらすのか?
 
 良い戦略は集中すべき領域を示し、組織の一貫性ある行動を導く。また、視点を変えて新たな強みを発見する。

 良い戦略は何から構成されているか?
 
 良い戦略はしっかりした論理構造がある。診断、基本方針、行動が核になっている。

 良い戦略の例として、アップルの事例が冒頭に紹介されています。
 
  1997年9月、あと2ヶ月で破産というところまで追い込まれていたとき、スティーブ・ジョブスがCEOとして戻ってきた。彼はアップルの問題を
 
  製品ラインナップが複雑すぎて会社は無駄な経費を垂れ流している。

と診断。

基本方針を

  製品ラインナップと販売店網の整理
  
に決める。そして以下の行動に出る。

 ・15あったデスクトップ機をたった1機種に、多数のノートパソコンも1機種にしぼり込む。
 ・それまで手がけていたプリンターと周辺機器は全て切り捨てた。
 ・ソフト開発を捨て、開発エンジニアをお払い箱にした。OSはNeXT社から調達した。
 ・国内で6系列あった販売店のうち5系列を切った。
 ・製造部門もほぼ全部廃止し、台湾の製造請負企業に切り替えた(ファブレス化)。


こうしてアップル再生の道筋をつけた。


 具体的な事例と照らし合わせることで、良い戦略が、診断、基本方針、行動から構成されていることを理解できるだけでなく、どうしたら自分の問題に適用できるかのヒントを与えてくれます。

 良い戦略の後に、悪い戦略の説明が続きます。
 

 悪い戦略とは
1.わかりきったことを専門用語や業界用語で言い換えただけのもの。
 ・大手銀行のミッション「顧客中心の仲介サービスを提供する」
  →仲介サービスは銀行の業務そのもの。顧客中心はサービス業なら当たり前。この戦略は、「うちは銀行である」と言っているに過ぎない。
 ・コーネル大学のミッション「知のフロンティアを広げることによって、社会に貢献する学問の場であり続ける」
  →「コーネル大学は大学である」と言っているに過ぎない。

2.組織の重大な問題に取り組まない

3.目標を戦略と取り違えている
  「売上を毎年20%増やす」
  →どうやって売上を伸ばすのか方針を示していない。


 また近年は、リーダーが戦略を立てないのではなく、悪い戦略を立てる傾向がある。その理由として
 ・診断に必要な調査や分析は労力のいる仕事だが、その労力を惜しんで安易に戦略を立ててしまう。
・良い戦略は重要な課題にフォーカスする。どれかを選んで残りを捨てなければならない。この困難な作業をやらずに済ませようとしてしまう。


といったことが背景にある。


 本書の特徴は、戦略とは何かをズバリと言っているだけでなく、参考となる具体的な事例が数多く紹介されていること。そうそうたる企業が目白押しです。なお、この中のいくつかはルメルト氏がコンサルタントとして入っています。

  アップル、DEC,ウォールマート、IBM、スターバックス、
  インテル、ウォルト・ディズニー


 興味深いのは、隆盛を極めた企業が調略したり、国家の政策が失敗してしまう例

  エンロン、クラウン・コルク&シール(アメリカの缶メーカ)、
  コンチネンタル航空、AT&T
  グローバル・クロッシング社(大西洋を横断する大容量通信を提供する民間会社)、
  2008年にアメリカを襲った世界金融危機


 
 これらが単なる事例紹介でなく、臨場感あふれる筆致で描かれており、よくできた物語のように引きこまれてしまいます。多様なケーススタディをこなした人が書いた本は、あなたが悩んでいる問題の解決にきっと役立ちます。
 
 

 
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[ 2012/12/16 17:29 ] 仕事術 | TB(0) | CM(0)

伝える力 (池上 彰著)



伝える力 [ 池上彰 ]

伝える力を向上させる心構えと勉強法


 元NHKアナウンサー、現在はフリージャーナリストの池上 彰さんの著書です。

 内容は


・謙虚になり、人の意見を素直に受け入れることで文章力やコミュニケーション力を向上させることができる。

・相手を引き付けるために、たとえば出だし(つかみ)を工夫する。

・円滑なコミュニケーションのために、相手の感情を考慮する。叱るときは一対一で、褒めるときは皆の前で等。

・文章力をつけるために、他の人の文章を読んだり、ブログを書く。自分が文章を書くときは、もうひとりの自分に文章を第三者的にチェックさせる。



 上の4つはどちらかというと、抽象的で心構えを含んだ内容。

 そしてこの後の


・使わないほうが良い表現や言葉など

・上質のインプットをする。文章術の本を読むより、小説を読むのがおすすめ。


では具体的なやり方が述べられています。


・「そして」「それから」といった接続詞をなるべく使わない。多用すると子供が書いたような幼稚な文章になる。

・必要のないところで順接の「が」を使わない。


 ○ 今月は売上目標に到達しなかったが、来月は達成する。
 × 彼は仕事ができるが、スポーツもできる。
   → 文章の前後に関係はない。ここはたとえば「彼は仕事ができるし、スポーツもできる」と書くのが適切。


 池上さんは11年もの間、NHKの「週刊こどもニュース」にお父さん役で出演し、むすかしい経済や政治の話をわかりやすく説明していました。私は番組を見るたびに、その「伝える力」に感心したものです。この本もひじょうにわかりやすく書かれています。

 しかし、中には他の本で書かれている内容もちらほら。他の誰かが書いている文章術やコミュニケーション術ではなく、週刊こどもニュースで、こんな事例をこんなふうに説明したとか、こうすれば子供にも伝わる説明ができるといった事例や方法を中心にしても良かったのでは。





 

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[ 2012/08/19 20:06 ] 仕事術 | TB(0) | CM(0)

かけひきの技術 (向谷匡史 むかいだに ただし)



一瞬で勝ちをとるかけひきの技術 [ 向谷匡史 ]

コワモテの人たちのおそろしい交渉術。でもサラリーマンにも役立ちます


 ヤクザ式ビジネスの「土壇場」で心理戦に負けない技術などの著者である向谷匡史さんの著書です。

 かけひきの達人たちが実践で培ってきたノウハウを、著者の経験を交えて紹介しています。

 とはいえ、ここに出てくる達人とは

  ・国会議員
  ・金融ブローカー
  ・ベテラン闇金業者
  ・キャバクラオーナー
  ・広告代理営業マン
  ・外車販売業社長
  ・一流ホステス

 普通のサラリーマンとは縁遠い世界の人達

 コワモテの人たちの、おそろしい交渉術は普通の人には使う場所がない(汗)


 でも、価格交渉や仕事の売り込みの実例もたくさん紹介されています。

 営業マン、お店の売り子さん、会社の購買担当者ならきっと役立ちます。


 そうでないビジネスマンにも役立ちそうな内容はたとえば

・姿勢を正し、自信にあふれた態度を示す。背筋をぴんと伸ばし、胸を張る。自信があるから胸を張るのではなく、胸を張るから自信が湧く。
(おなじことをジェームズ・スキナー氏が成功の9ステップで、桜井章一氏が恐れない技術で述べています)

・相手より優位に立つために
 - 自分から会話の口火を切り、リードする。
 - 約束の時間に遅れない。遅れると相手に貸しを作ることになる。

 僕は部下に、この本の話を引き合いに出して時間に遅れる奴は二流と説明したら、みんな会議開催時間に遅れずに集まるようになりました。

・ビジネスに”なあなあ”は禁物。この人はこのパターンで接すればいいなどと部下に思われたら、仕事に緊張感がなくなり、大きな失敗の原因になります。たとえば、あなたがふだんは温厚な上司でも、部下がいい加減な仕事をしたらいきなり烈火のごとく怒る。怒らせると恐い人という一面を見せて、部下の気持ちを引き締める。

・上司に君に任せるよと言われたら、じゃあ値引きは2割を上限として商談を進めますと、どうするつもりか伝えておく。そうすれば商談がこじれたとき、そんな話は聞いていないと言われないですむ。

 こんな上司はいっぱいいます。私の隣の課にもいます。覚えておけばぜったい役立ちます。

・相手に高く値踏みさせるために、小物を使う。ウラ社会の住人は、金ムクのロレックス、大きな指輪をしてベンツに乗る。羽振りの良さを魅せつけて相手になめられないようにする。
 ビジネスマンも同じ。一番良いのは高級腕時計だが、価格が高い。それが無理ならカバン、名刺入れ、システム手帳、筆記用具など、ビジネスマン必携の小物にお金をかける。メモを取る時に、そこらのボールペンとモンブランのボールペンとでは、相手の値踏みがガラリと変わる。

>>モンブランのボールペンを見る

 それにしても、ウラの世界は厳しいです。下手なことを言うと言質を取られてエライ目に。それに比べたらサラリーマンは気楽な商売ですね。




 
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[ 2012/07/15 13:41 ] 仕事術 | TB(0) | CM(0)

企画脳 (秋元 康著)


企画脳 [ 秋元康 ]

一流プロデューサーの頭の中はどうなっているか?


仕掛ける企画が次々とヒットする天才プロデューサー、秋元康さんの本です。企画とは何か?からはじまり、これまで秋元さんがヒットさせてきた企画は、どんな戦略や狙いがあったのかが詳しく語られています。


ページをめくると、

  えー、これも秋元さんの企画だったの?!

と何度も驚かされます。


■放送作家、プロデューサとしての活動
 おニャン子クラブ
 ザ・ベストテン
 オールナイトフジ
 夕やけニャンニャン
 とんねるずのみなさんのおかげでした

■作詞家としての活動
 なってったってアイドル
 川の流れのように


この中で印象深い企画といえば、僕の場合はなんといってもザ・ベストテンです。高校生の時、毎週かかさず見てました(^^)

生中継にこだわり、

 歌手に新幹線名古屋駅のホームで歌わせ、歌い終わった後、到着した新幹線に飛び乗らせる

場面もありましたが、これも緊迫感を出すための演出だったと聞かされるとちょっと複雑(汗)


あと、企画力を付ける訓練として

・お店に入ったら、普段注文しないものを注文する
・本屋に入ったら、普段読むコーナーから5m離れた場所の本を読む

といった方法が紹介されています。


最近の秋元さんの仕掛けといえば、なんといってもAKB48。僕の地元の名古屋ではSKE48が活躍してますが、コンサートチケットは抽選です。会社の部下が友達数人と何度か申し込みましたが当たりませんでした。秋元商法、恐るべし!






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[ 2012/06/03 11:24 ] 仕事術 | TB(0) | CM(0)

火事場の仕事力 (ゆでたまご・嶋田隆司)


火事場の仕事力 [ 嶋田隆司 ]

「キン肉マン」連載当時は小学生だった、30代半はから40代半ばの頑張っている社会人に贈るエール


 少年ジャンプの人気漫画「キン肉マン」の原作者である、ゆでたまご(嶋田隆司)さんの仕事術。小学生のころキン肉マンのファンで、今は仕事で頑張っている30代-40代の社会人に熱いメッセージを送っています。


 大成功した売れっ子漫画家のゆでたまご氏ですが、本書を読むと苦労した時期が2回あったことがわかります。

 1つ目は、作品初期の「アメリカ遠征編」の失敗。舞台はニューヨークやロサンジェルス。当時の読者の中心は小学生で、アメリカの都市のちがいなんて分からない。いつまで同じような場所で転戦してるんだ・・・と思われて人気が低迷。

 2つ目は、キン肉マン終了後、ヒット作に恵まれず、次のヒット作を出すまでに10年鳴かず飛ばずだったこと。

 氏はこのつらかった時期や、キン肉マン連載中の大きなプレッシャーを感じていた時期を火事場に例えて、アイデアを出す方法、周囲の人の力をうまく引き出す方法、逆境に対処する方法、仕事力を高める方法を紹介しています。

・マンガを書いているうちに興が乗ってくると、マンガのキャラクタが語りかけてくる。その場面で、どう動きたいのかを映像で見せてくれる。そんなときにインスピレーションが湧いて、原作がダーッと進む。

・ストーリーモノのマンガを面白い物語にするには、波を作る必要がある。毎回読者アンケート1位を狙うと全部が台無しになる。自分の好不調の波を物語の波に合わせることができたら最強。

・連載が一本もなくなった最悪の時期、柔道をはじめた。そしたら、見ているだけでは分からなかった技の威力や入り方、理論をどんどん吸収できた。まだまだ新しい技が描けるとモチベーションが一気に上がった。



 週刊誌の漫画家は、一週間ごとに納期がやってくる過酷な仕事。

 しかもキン肉マン連載当時は、「こち亀」「Dr.スランプ」「ハイスクール!奇面組」「キャプテン翼」「北斗の拳」「魁!!男塾」といった超人気漫画がしのぎを削っていた時代。ゆでたまご氏のプレッシャーは想像を絶するものがあります。

 きびしい漫画の世界で鍛えられた発想力をつける方法、スランプに陥ったときの対処法は説得力があります。キン肉マンファンなら、かつて夢中になった漫画「キン肉マン」のシーンと重なる部分も多いのでは。





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[ 2012/06/03 02:16 ] 仕事術 | TB(0) | CM(0)
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